御社のホームページを開いたとき、ブラウザのアドレスバー（URLが表示されている場所）に「鍵マーク」は付いていますか？ もし、「保護されていない通信」や「Not Secure」という警告文が表示されているなら、早急な対応が必要です。
これは「常時SSL化（https化）」が行われていない状態です。 今回は、なぜ今、すべてのページでSSL化が必須とされているのか、セキュリティ以外の意外なメリットも含めて解説します。
1. お客様の情報を守る「暗号化」
SSLとは、インターネット上の通信を暗号化する技術です。 これが行われていない（httpのままの）サイトでは、お問い合わせフォームに入力された個人情報や、閲覧しているページの情報が、悪意のある第三者に「盗み見」や「改ざん」されるリスクがあります。
フォームがあるページだけでなく、サイト全体をSSL化（常時SSL化）することで、どのページを見ていても通信が保護され、ユーザーに安心して閲覧してもらえる環境を提供できます。
2. 「保護されていない」表示による信用の低下
Google Chromeなどの主要ブラウザでは、SSL化されていないサイトに対し、目立つように警告を表示する仕様になっています。
初めて訪れた企業のサイトで、社名の横に「保護されていない通信」と警告が出ていたら、どう感じるでしょうか？ 「この会社はセキュリティ意識が低いのではないか」という不信感を与え、お問い合わせの機会を逃してしまう大きな要因になります。SSL化は、今やWeb上の「身だしなみ」と言えます。
3. 表示速度の高速化とSEO効果
実は、SSL化にはセキュリティ以外のメリットもあります。それが「Webサイトの表示速度向上」です。
現在のWeb通信の主流である次世代規格（HTTP/2）は、原則としてSSL化されたサイトでしか利用できません。この規格を利用することで、データの読み込みが効率化され、結果としてサイトがサクサク表示されるようになります。
また、Googleは「httpsをランキングシグナルに使用する」と明言しており、検索順位の決定においてもSSL化済みかどうかが評価基準の一つとなっています。
まとめ：無料で対応できるケースも増えています
「SSL化はお金がかかる」というイメージがあるかもしれませんが、現在はレンタルサーバー会社が提供する「無料独自SSL」が普及しており、コストをかけずに導入できるケースがほとんどです。
URLが http:// のままになっている場合は、サーバーの設定変更や、サイト内のリンク修正作業が必要です。 「自社のサイトが対応できているかわからない」「設定方法が不安」という方は、ぜひ一度ご相談ください。安全で高速なサイト環境を整えましょう。
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