コピー機/複合機のメーカー別シェアと特徴比較

1.コピー機・複合機メーカーの特徴と比較

印刷用途や頻度、こだわりたいポイントや予算・コストによって、おすすめの複合機は異なります。
また、コピー機・複合機を選ぶ際はメーカーだけではなく機種の比較、選定も重要です。どのメーカーでも、毎分の印刷速度によって複数の機種が販売されており、月間の印刷速度さえ把握しておけば、自然と機種は決まります。まずは、コピー機・複合機の主要メーカーを比較してみましょう。
こだわりたいポイントからコピー機・複合機のメーカーを幾つか絞ったら、次に月間の印刷枚数を把握・想定し機種を選定しましょう。

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リコー
事務機器、光学機器などの製造を行っているメーカー。
主に複写機やファクシミリ、レーザープリンター、それらを統合した複合機、デジタルカメラなどの製造・販売を手掛けています。主に中小企業から人気が高いリコーは、富士ゼロックスやキヤノンと比較をしても保守拠点が圧倒的に多いため、地方でも安心して利用することができるメーカーです。
紙詰まりなどのトラブルが発生したとき、誰でも対応できるようにするための分かり易いガイダンス機能や、故障情報やトナー管理ができる自動レポート機能など、安心して利用できる工夫が細部にまで施されているのが大きな特徴です。
コピー機・複合機の主力モデルは『MP シリーズ』と『IM シリーズ』で、操作パネルから豊富なアプリケーションやクラウドサービスに連携したい場合は『IM シリーズ』のラインナップが揃っています。

キヤノン
日本国内最大級の電気機器メーカー。
カメラやビデオカメラなどの映像機器、プリンターや複合機などの事務機器、デジタルマルチメディア機器を製造しています。カメラメーカーとしての技術を活かしたカラー印刷の美しさに定評のあるキャノンのコピー機・複合機は、細い線の 表現も正確で、富士ゼロックスと並び、デザイン事務所やCAD図面の印刷が多い設計事務所などから高い評価を受けています。
コピー機・複合機の主力モデルは『iR-ADV シリーズ』で、高速かつ高品位のスキャンを搭載し、データ共有やクラウド連携も自由に行える『iR-ADV DX シリーズ』のラインナップが揃っています。国内サービス拠点は200カ所以上です。

富士ゼロックス
富士ゼロックスは米国ゼロックス社と富士フイルムの合弁会社。コピー機、プリンターおよび複合機の大手メーカーです。
富士ゼロックスの複合機(コピー機)は、印刷品質の面で非常に優れているため、カラー印刷にこだわるなら富士ゼロックス製と言われている。さらに、複合機本体の耐久性に優れ、さらにサポート体制の充実度でも高い評価を得ています。 国内サービス拠点は260カ所以上です。機能面では、色彩の再現能力が高く、どんな色味でも忠実に再現できるだけの性能があり、原稿のクオリティーを下げることなく再現できます。
また、本体のデザインはシンプルですが、地球環境を考えた省エネ、高いセキュリティ機能などはしっかり備えられています。コピー機・複合機の主力モデルは『ApeosPort シリーズ』と『DocuCentre シリーズ』で、拡張性を重視するなら『ApeosPort シリーズ』が、コストバランスを重視するなら『DocuCentre シリーズ』のラインナップが揃っています。

シャープ
ローソンやファミリーマートなどのコンビニに設置されているシャープのコピー機・複合機は、本体価格の安さと起動(立ち上がり)の速さ、耐久性の高さが大きな特徴です。
また、スマートフォンの「AQUOS」やタッチ式のディスプレイを製造しているため、複合機のタッチパネルもスマホのように扱えるなど、誰でも簡単に操作できる設計になっています。一番のポインは「コストの安さ」。同じような機能を備えた他の複合機よりも安く導入できるうえに、 ランニングコスト(保守費用)も比較的安く抑えられるので、コストパフォーマンスも優れています。
コピー機・複合機の主力モデルは『MX シリーズ』で、他メーカーと比較してサイズがコンパクトなので、スモールオフィスでも設置場所を気にすることなく導入できます。

コニカミノルタ
コニカといえばカメラですが、コニカミノルタは、カメラのコニカと複写機のミノルタが合併してできたメーカーです。
コニカ・ミノルタの複合機(コピー機)は、特殊な印刷設定や、長尺印刷といった多様なニーズにも対応でき、世界でも認められ幅広い層から支持されています。また、グッドデザイン賞を受賞するなど、美しさと使いやすさを重視して設計されています。 機能面では、給紙系機能がしっかりしているので、紙詰まりといったトラブルが少ないことでも知られています。さらに、Web上のメーカーサイトでも、サポートページで紙詰まりの処理方法が機種ごとに紹介されているなど情報も充実しています。 ただし、保守拠点が少ないため、販売店や代理店がメンテナンスを行う場合、部品を取り寄せる時間が掛かってしまう可能性があります。
コピー機・複合機の主力モデルは『bizhub シリーズ』と『bizhub i シリーズ』で、紙への印刷が多いなら『bizhub シリーズ』が、様々なアプリケーションのタッチポイントとして機能するIoTデバイスとして使うなら『bizhub i シリーズ』のラインナップが揃っています。

京セラ
携帯電話、スマートフォンが有名ですが、電子機器、情報機器、通信機器、太陽電池、セラミック、宝飾(クレサンベール)関連の事業を行っている大手企業です。
京セラの複合機(コピー機)の大きな特徴は、カウンター料金が安く、コストパフォーマンスに優れた点です。さらに、複合機の心臓に当たるドラムは京セラの自社開発で、業界NO.1の耐久性を誇り、故障しにくいことでも人気があります。 そのドラムには、従来型のものと違い硬度の高い素材「PSLP」を採用していますので、耐摩耗性に優れています。機能面では、紙詰まりやトナー交換などの手順が、大きくて使いやすい操作パネルにアニメーションで表示されるので、誰でも簡単に対応できます。
コピー機・複合機の主力モデルは『TASKalfa シリーズ』で、基本的にFAX機能は標準搭載されておらず、オプションで追加をします。

東芝
コピー用紙以外の特殊用紙への印刷が可能な東芝のコピー機・複合機は、オリジナルPOPやポスターなど、掲示物の印刷が簡単に内製化できることが特徴です。
シンプルな操作や価格の安さに定評がある一方で、「月末にトナーが届かないことがある」など、やや不安な口コミも見られます。
コピー機・複合機の主力モデルは『e-STUDIO シリーズ』で、カラー複合機であれば特殊用紙に対応しています。また、機種の数は少ないですが『Loops シリーズ』は消せるトナーを搭載しており、ミスプリントを消色して白紙に戻してくれるため、コピー用紙のコストやシュレッダー作業に費やす時間を大幅に減らすことができます。

ムラテック
繊維機械や工作機械を主力とする会社のため、コピー機・複合機メーカーとしての知名度やシェアは低いですが、小さなエラーでも技術者が対応してくれるなど手厚いフォローが好評です。
土曜日でも電話応対・訪問保守・消耗品発注に無償で対応してくれるので、土曜営業の企業や学校・塾、年中無休の店舗、医療機関などにおすすめのメーカーです。
主力モデルの『MFX シリーズ』をはじめとするカラー複合機は、コニカミノルタのOEM製品で画質や耐久性に優れています。ただし、メンテナンス拠点が少ないため、メーカーメンテナンスを希望する場合は導入できるエリアが限られます。

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※当社調べの市場の平均的な価格となります。

2.コピー機/複合機国内市場シェア

コピー機/複合機の市場では、リコー、キャノン、ゼロックスの3社が圧倒的な力を持っています。
シャープのコピー機・複合機は、ローソン、ファミリーマート、サークルKサンクスなど、セブンイレブンを除く主要大手コンビニエンスで導入されていることが国内4位のシェアを維持する要員となっているようです。

2016年のコピー機・複合機の国内シェアメーカーは、以下の通りです。
第1位 リコー・・・・・・・23.7%(前年比+0.4増加)
第2位 キャノン・・・・・・23.5%(前年比+0.1%増加)
第3位 富士ゼロックス・・・22.8%(前年比+2.8%増加)
第4位 シャープ・・・・・・8.6%(前年比▼は2.4%減少)
第5位 コニカミノルタ・・・6.7%(前年比+0.2%増加)
メーカーシェア表この他、6位以下として、京セラ・東芝・ムラテック等が続きますが、上位3社で70%のシェアを占めている状態です。

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コピー機・複合機のリース・購入はサガスまでご相談ください。

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