【導入事例】クリニック様のネットワーク再構築とセキュリティ強化を実施しました

電子カルテの普及やマイナンバーカード保険証への対応など、医療現場でもネットワーク環境の整備は待ったなしの課題となっています。 しかし、「開業時に業者が入れたまま、何年も見直していない」というクリニック様も少なくありません。

今回は、都内のBクリニック様(内科)にて、院内ネットワークの再構築とUTM(統合脅威管理アプライアンス)の導入を行いました事例をご紹介します。

抱えていた課題:「動作が遅い」と「セキュリティへの不安」

Bクリニック様では、開業から5年以上が経過し、以下のようなお悩みを抱えていらっしゃいました。

  • 通信速度の低下: 受付スタッフが増え、iPadなどの接続台数が増加したことで、電子カルテの読み込みや会計処理に時間がかかるようになった。
  • セキュリティの懸念: 患者様の個人情報を扱っているにもかかわらず、セキュリティ対策は市販のウイルスソフトのみ。昨今のサイバー攻撃のニュースを見て不安を感じていた。
  • 患者様向けWi-Fiの未整備: 待合室での待ち時間にWi-Fiを使いたいという声が増えていたが、業務用ネットワークを開放するのは危険で躊躇していた。

ご提案と解決策:業務用と来客用を「分ける」安全設計

ワンズ(ONES)にて現地調査を行い、以下の対策を実施いたしました。

  1. UTM(統合脅威管理)の導入 PCごとの対策だけでなく、ネットワークの出入り口に「関所」となるUTMを設置。ウイルス、不正アクセス、迷惑メールなどを元からブロックし、院内全体のセキュリティレベルを劇的に向上させました。
  2. VLAN機能付きアクセスポイントの設置 1台のWi-Fi機器で、仮想的にネットワークを分割(VLAN)できる法人用機器を導入しました。
    • 業務用SSID: 電子カルテや業務用PC専用。外部からはアクセス不可。
    • ゲスト用SSID: 患者様用。インターネットには繋がるが、院内の業務用データには一切アクセスできない設定。

導入後の成果:安心と利便性の両立

院長先生からは、「以前よりもネットが速くなり、診察がスムーズになった」とのお言葉をいただきました。 また、待合室に「Free Wi-Fi」のステッカーを掲示したことで、患者様の待ち時間に対するストレス軽減にも繋がっているそうです。 何より、「強固なセキュリティに守られている」という安心感が、スタッフ皆様の精神的な負担を減らすことに繋がりました。

まとめ:医療・士業など、守秘義務のある現場こそプロの対策を

個人情報保護法の改正などにより、中小規模の事業者でも厳格な情報管理が求められています。 「うちは小規模だから狙われない」という油断が一番危険です。 ワンズでは、予算や規模に合わせて、過剰すぎない最適なセキュリティ対策をご提案いたします。

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